2021.09.14
デンタルガムについて
セルフケア用品の中に「デンタルガム」という分類はなかったが、特定の機能を持った製品が発売されるようになってきました。ガムには、う蝕(虫歯)の抑制や再石灰化(修復)などを目的とした
新たに形成された製品です。
代表的な成分として、①キシリトール、②カゼインリン酸ペプチドー非晶質リン酸カルシウム(リカルデント)、リン酸化オリゴ糖カルシウム(ポスカ)があります。
<キシリトール>
白樺や樫の木を原材料として作られる天然素材の甘味料です。ほかには、野菜や果物にも含まれておりイチゴでは、乾燥重量100g中に300mgのキシリトールが含まれています。
キシリトールは、口腔内の細菌により代謝されても酸の産生がほとんどなく、ミュータンスレンサ球菌の一部の糖代謝を阻害することから非う蝕(虫歯)性甘味料として知られています。
よってキシリトールは酸の産生抑制とミュータンスレンサ球菌の増殖抑制効果、プラーク(細菌)形成抑制作用が期待されています。
<カゼインリン酸ペプチドー非晶質リン酸カルシウム(CPP-ACP)>
CPP-ACPはカゼインホスホペプチド(CPP)と非晶質リン酸カルシウム(ACP)の複合体で、CCPは牛乳を分解して得られる天然成分からなります。CPP-ACPは、エナメル質表面へのカルシウムイオンとリン酸イオンの
浸透を促進し再石灰化を促進する作用があります。そのため、脱灰(虫歯)の抑制と初期う蝕(虫歯のなり始め)の改善・修復に期待されています。
<リン酸化オリゴ糖カルシウム(ポスカ)>
ポスカはジャガイモのでんぷんから調整されたリン酸化オリゴ糖にカルシウムを付けたリン酸化オリゴ糖カルシウムです。高い水溶性を有することから、ガムとして嚙むことで高いカルシウム濃度を得ることができます。
そのため、初期う蝕の修復に作用することが考えられますし、ミュータンスレンサ球菌によって代謝されないことから酸の産生も抑制られることが考えられます。当院ではフッ化物を含有させたガムを置いてありますので
お買い求めいただくことができます。
一日に4回(1回2粒)ほど噛むことでそれぞれの効果を発揮することができます。ただし、歯磨きの代わりにはなりませんので歯磨きをしっかり行い少なくとも30分以上たってから噛むことが望ましいといわれております。
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